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2008年3月の記事

ママは探偵

「もうけっして嘘をつかない?」
と職場に居る夫にメールで聞いた
「うん」と返事がきた
「じゃぁずっと信じていく」
そう返した
「頼むね」の返事に笑顔マークを返した

顔の見えない会話
一緒に暮らしているのに
会ったときに聞けばいいことなのに
まだ恐くて顔を見て聞けない...

子供が「夫婦なのに理解できない」と首を傾げた

パパを信じることにする
でも..信じられるようになるためには
ひとつ知ることが必要なの

準備は整ったので
開始は4月から
3ヶ月間だけママは探偵

知らぬが仏...だけど傷ついても
もう騙されるのはいやだから
知ることは必要だと思うから
ママはそうすることに決めたの

ごめんねパパ

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強くなりたい

不安が消えてくれない

心から笑えなくて

息を大きく吸えなくて

それでも笑顔を作っているけれど

本当は泣いてすがりたい

でも...今 受け止めてくれる気持ちが見当たらない

パパはやっぱりここにいないのかな?

それでもいいって思うようにしようと

無理して今日も「いってらっしゃい」って言ったけど

ドアを閉めたあとに涙が流れる

強くなれる良い方法はない?

もう疲れちゃった

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終わらせよう

ひとりでゆっくり考えてみるのがいいのでしょうか
それとももう何も考えずに
前向きに生きていくのがいいのでしょうか...

めそめそ泣いたり強く責めたりが交互につづく..
ちゃんと謝ることも反省もしてもらえない夫に
私は諦めることしか残されていないのかもしれない

今は関係がささくれ立っている
子供も被害にあっている
でも私が夫を許し封印することで
それは免れるのかもしれない

明るい息子の笑顔が最近減ってしまった
その原因を作ったのはパパだけど
今はわたしのような気がする

このことで子供に嫌な思いをさせることは
もうできない

もう何も考えずに
パパを許そう

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ママは強くない

もう責めないと誓ったのに

もうあのことに触れないと心に決めたのに

また昨日責めてしまった...

パパの心がちょっとずつ私の方に向いてくれた

そう思うことが出来たから落ち着くことができたのに...

ミ○シィにパパは書いていた

「終わった恋だけど君を好きになってよかった」

好きになってよかったって..

ママにとっては震えるほど辛くて悲しい言葉なの

パパは責めたわたしを抱きしめることなく

面倒臭そうな顔でまた遠ざかってしまった

ママの心がボロボロだって

どうしてパパはわかってくれないの?

そして子供にも叱られた

もう強い母になるって約束したのに!と..

あなたにわかってって言っても

きっと理解できないのかもしれない

不倫相手を好きになってよかったと言われる

妻の気持ちなんて...

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約束

郵便が戻ってきた

あのとき迷わずポストに入れたのに

取り戻しが出来てよかったと

今は心からそう思っている

******

困った顔をしながら話す夫

でも..手紙を投函したことは知らない

義父から連絡が来るまで

知ることはないと思っていた

夫が何か言っている

でももう聞きたくない..

もう聞こえたくない..

心の中で聞こえない聞こえないと念じてしまう

どんなに念じても夫の声は聞こえてくる

閉じた目から涙があふれる

「ママ..鼻が赤いよ」

パパの言葉に目を閉じたまま

わたしは手で鼻を隠した

どうしてかパパが少しだけ笑った

何故だかわたしもちょとだけ笑ってしまった

それまで心配そうに側にしてくれた息子が

すーっと席を立った

私の頭にちょっとだけ手を触れて

自分の部屋に行ってしまった

あのときのパパとの話は

何だったのか覚えていない

ただ私の鼻のてっぺんが赤くなって

笑ったことしか覚えていない

もうひとつ...

「ママとずっと一緒にいるよ」の

約束をしたこと..

このときに手紙を出したことを後悔した

そしてそのことをすぐ夫に告げた

相手に手紙が届けられる前に

取り戻せてよかった

翌日、義父からメールが届いた

そこには何も知らない父の明るい言葉があった

心配させなくてよかった

戻ってきた手紙は捨てないけれど

めったに開けない大きな箱の一番下で

静かに眠っている

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戸惑いながら

一番苦しいときに手紙を書いた

実家の母宛ではなく義父に..

20年前に結婚したとき

何か困ったことがあったら相談においでと

言ってくれたことを思い出した

でも義父はもう高齢

だから悲しい思いはさせたくない

でも私は手紙を書いた

誰かに助けてほしくて..

そこには今回のこと全てが書かれてる

先日、夫の言葉に力つき

その手紙をポストへ..

迷いながら書いた手紙だったけど

このときは何の迷いもなかった

投函した私の力がす―っと抜けた

心が軽くなったのではなくて

もう終わった

そんな気持ちになった

張り詰めたものが無くなった

夫婦って数え切れないほどの思い出と

大切な約束をひとつひとつ守りながら

ずっと良い関係がつづくものと思っていた

でも結局この手紙はこの日

取り戻し請求で私のもとへ..

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あのときの私に

子供に叱られた

もっと強くならなきゃだめだ!って

お料理作っていても泣いて

アイロンかけながらも泣いて

それじゃ弱すぎてバカにされる!

パパがあまり反省しないのは

ママが今弱いからだよ

前みたいに強くなりな!

お母さんというのはうちの中で

一番強くないとダメなんだ!

次にパパがそんなことをしたら

ボクが携帯をぶっ壊してやるし

ママはパパのお尻を赤くなるまで叩いてやればいい!

それくらい強い母になれ!

あなたの言葉...最高に嬉しかった

母は強し!

そうよね、前は強かった

ママって恐いってパパも言っていたっけ

あのときに戻ろう

桜が咲くころまでには

あのときの自分に戻れるよう努力しよう

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信じたいのに

いつまで心が苦しいの?

苦しくて大好きな本が読めない

毎日ちょっとずつだけど

時間が空いたときに

本を読むのが楽しみだった

でも....読めない

活字を目で追っても

頭の中はパパのことでいっぱい

「もうしない」って言われても

本当かどうかわからない

「もうこりごり」って言われても

それは私のことかもしれない

何を言われても

私の心は もがいたまま

早く治してください パパ

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いけない選択

もう生きているのがつらい...

そう誰かに言えるとしたら

それは死にたいのではなく

生きたいと言うことなのでしょうか

パパにメールを送った

《子供のことをよろしくお願いします》

パパから《どういうこと?》って返事がきた

そのあとすぐに電話が鳴った

パパから...

でも切ってしまった

このとき私は夫に助けて欲しかったのだと思う

二度目のベルが鳴る...

夫の声が聞こえる

「もう大丈夫だから今日話しあおう」って...

自分のこころが悲鳴をあげていた

知らぬ間にビルの屋上へ...

もう一度子供に会いたい

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明日晴れるかな..

桑田佳佑の歌が好き

でも今は涙が止まらなくなる

明日晴れるかなの歌詞

朝、出勤途中に泣いてしまった

輝ける日は何処へ消えたの

明日もあてなき道をさ迷うなら

これ以上もとには戻れない...

*******

私たちは今までとは違う

短いメールも短い会話も

今はとても寂しくつらいものです

それまではそれが普通だったのに...

笑顔もどことなくぎこちなく

茶の間で緊張したまま座ってしまう

その糸が切れてしまうのが怖い

14日は何処へ行くの?

飲み会ってカレンダーに書いてあった

ドキドキして震えてくる

こんな想像に脅かされてまた泣いてしまう

一度でも思い切りぎゅっと抱きしめてほしい

わたしからお願いするのではなく

パパからぎゅっと...

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心が寒い

積み上げてきた大切な家庭を崩壊させないためにも

携帯電話は秘密にしてはいけない。

息子は「今度からいつでもパパの携帯を見るよ!」と断言した。

わたしも心の中で「ママも...」ってつぶやいた。

この日のことは夢だとしよう。

でも悪い夢でも得るものもあった。

子供の成長には感心させられた。

善悪の判断を全身で父親にぶつけてくれたことに助けられた。

そして真夜中だったけど、ひとりの人として家族として、

しっかり意見を言ってくれたこと、

そしてパパを許してくれたことも..

私だけでは無理だったと思う。

でも、夫のあきらめは簡単じゃなかった。

翌日 夫が朝食を食べていたとき、

少し離れたところに座ったわたしに向って言いました。

「離婚しなくていいからたまに会っていいかい?」

何だろうこれって..どうして抑えきれないのだろう?

前日の約束など忘れてしまったの?

次に夫は「向こうの人が好きだ」とまで言ってきた。

「パパと一緒にいてもママはきっと楽しくないよ」と...。

わたしは
「それでもいいよ」とうつむきました。

心が凍りつきそうだった。

再び悪夢に連れ戻されたような気がした。

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朝まで...

わたしは昔から浮気は嫌いだった

自分もしないかわり夫にも厳しかった

される前からうるさかった「もし浮気したら許さない」っていつも言っていた

だから夫は私に許してもらおうなどと思ってもいなかった

これは浮気なんかじゃない..本気だと言ってきた

息をするのも忘れてしまうほど私は何も言えなくなった

子供は頭を左右に振って泣いていた

いつもは寝るまで楽しい会話があった

そして...前日までここには笑顔があった

ちゃんと家族だった

ずっとずっと一緒に暮らす家族だった

言葉を失ったわたしの耳に子供の声が聞こえた

子供は激怒してもパパを愛していた

「別れるな!」と搾り出す声...

その心がパパに伝わったのか、

泣いていたパパが顔を上げて、私に言った

「ママはパパを許せるのかい?」と

わたしはだまって頷いた

その様子を見ていた息子が泣きながら「僕もゆるす」と言ってくれた

真夜中も1時をとっくに回っていたけど

その場でパパは相手の人にメールで別れを告げた

やり取りは朝まで続いていた

みんな寝不足でみんな疲れた

翌日パパが息子に「ごめんね」と言った

息子は小さく頷いた

学校へ出かけ、残ったわたしたち夫婦

夫がわたしに指きりしてくれた「二度と会わない」と

そのとき初めて私は声を出して泣いた

携帯電話は危険だと思う

職場の若い女性とアドレス交換で始まった夫の浮気は

この携帯電話さえなければ起こらなかったかもしれない

いつでも連絡がつくこと

秘密に会うことが出来ること

今すぐでも、別れたあとでも

楽しいはずの家庭の中に容赦なく侵入してくる相手のメール

わたしたち家族を脆くしてしまうきっかけはこんなことからだった

でも、このことは簡単には終わらなかった

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笑顔が消えた

パパに「ママは別れないよ」と震えながら言った。

涙が溢れた。

夫は熟睡していたところを起こされたからか

最初何を言っているのかわからないようだった。

起き上がり「携帯を見たのかい」と。

そんな会話が聞こえて、息子が自分の部屋から急いで出て来た。

ドアに手をかけ、その場に座った子供の鼓動が

こちらまで伝わってきていた。

夫が子供に「そっちへ行ってなさい!」と言うと

息子は壁をバンと叩いて初めて吐いた言葉...

うざい..

三度その言葉を繰り返すと、顔が見る見る赤くなった。

いつもは笑顔で明るい息子が初めて見せる姿だった。

夫は息子の前で私に言いました。

「別れてほしい...」

そのことに私が答える前に息子が父親に近づき..

「はっ?何で!」

真赤な顔が険しく変わっていった。

息子は「別れたらパパを殺してボクも死ぬ!」

16歳...甘えん坊でのんびりと育っためったに怒らない息子が

全身を震わせ父親に激しく向かっていきました。

私はすぐに子供の肩を抱え

「何があっても別れないから....ずっと別れないから」と言った。

夫が泣き

息子が泣き

私が泣いた

真夜中、我が家の寝室に悲しみがあふれた。

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どうして?

浮気って簡単に出来るものなの?

一線を超えるって悩まないものなの?

家族の顔が浮かばないの?

結婚20年。

思春期真っ只中の16歳の息子が一人いる。

私より先に父親を疑ったのがその息子だった。

いつも家族はひとつだった。

何処へ行くにも一緒だった。

ところが夫は今までと違ってきた。

一緒に映画を観たあと、仕事に行くと言って街で離れたり

そそくさとひとりで出かけたり....

それでもわたしは浮気なんて少しも思っていなかった。

息子から「パパ変だよ」と言われても疑ったりしなかった。

ただその時、夫のお財布の中を調べた。

中から私たちの写真が出てきた。

私と息子の写真を持っていてくれたことに喜ぶわたし。

でも息子の目は冷静だった。

息子は父親が寝入ったことを確かめてから携帯を見ようと決めていたらしく、

テストがまだ一日残っていたにも拘らずなんの躊躇いもなく覗いた。

わたしは今まで夫の携帯を見たことが無かった。

この時も見ることは出来なかった。

ただ、覗いている子供の顔をドキドキしながら見ていた。

最初息子は無表情だった。

徐々に眉間が険しくなっていった。

悲しい顔にも見えた。

2~3分も読んでいたでしょうか、携帯を充電器に戻し

少しじっと考えてから、私の顔を覗き込みました。

優しくうっすら微笑んで、わたしの頭をなでて

「ママ...自殺しないでよ」って...

「パパ...職場の人と浮気しているわ」と。

まさかの出来事に私の心臓はゴム鞠のように跳ね狂った。

息子が「これは近いうちにどうにかしないとだめだわ!」

そう言って自分の部屋に戻っていった。

お財布に入れてあった写真は

彼女から「見せて!」と言われて持ち出したものだということが

携帯の内容でわかった。

わたしはバクバクと荒れる心臓に手を置き、

息子に何も言わず、夫のお布団の横に座り

胸元の掛け布団をめくった

我が家にこんな話し合いは一生あるわけがないと思っていた。

真夜中の零時も過ぎてから、我が家初めてのバトルが始まった。

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心が痛くて苦しくて

浮気をする方が悪いに決まっている!

そうわたしは思っていた。

今も基本的にその考えは変わっていない。

でも..そのきっかけって私にもある?

最初は小さな不満だった。

どんな料理を作っても、パパは「美味しい」と言う訳でもなく

新聞見ながらテレビ観ながら携帯いじりながら...

ご馳走さまも言わずに、食べたらパソコンの前に座って

ひとりニヤニヤしていた。

自由気ままに自分中心に動いていた。

何だか独身男性が家に多額の下宿代を払って

間借りしているようにも思えた。

これが本当に間借りしてる他人だったら私も笑顔でいられたのに。

それでも我が家には笑顔は耐えなかった。

頑固親父じゃない夫は子供から「しつこい」と言われても笑顔だった。

妻に怒られても頭をポリポリ掻いて笑っていた。

感情的になって怒ることが一度もない夫だった。

買出しは休日の土曜日。

パパから「スーパーに買い物に行く?」と声がかかる。

だけど一緒に見て回ることはなく

いつも終わるまで喫茶店で待っていた。

多分、携帯から目を離すことなく...。

同じ家の中に居ても同じ椅子に座っていても

同じと感じない寂しさが徐々に私を変えていったかもしれない。

携帯やパソコンにヤキモチを焼き

「パパは誰に微笑んでいるの?」と聞くわたしの顔が

きっと鬼ババ化していたと思う。

いつしかパパは四角い冷たい物体の向こうに心地よさを見つけていた。

知らなかった。パパが浮気をしていたなんて。

のどかな我が家にこのとき初めて危機が訪れた。

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